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優しくなれない。

我が家は自営業だ。
だから、泳いでいなけりゃ死んじまうマグロと一緒で
何から何まで自分でやらなきゃなんない。
縛りや決まりは無いが、全て自己責任で、
給料はおろか、ボーナスも保証すらも無し。
経費は莫大。 悲ッ
同業者が次々に廃業していくが、
自分の子どもに後を継がせようとは思わない。

そんな中で、唯一 何もしない(てか 出来ない)爺さま。
この店を開いたのは確かに爺婆だが、時代の流れと共に
今や完全に旦那の客ばかり。よって爺さまの出番は無くなったのだが。
兎に角不器用。兎に角雑。同年代の婆さまが、新しい機械に果敢にチャレンジし
操作を習得するのに比べ、物覚えも最低。
目の前でジャンジャンなってる電話は取りたがらず、
運転免許の更新は止めたから、遠方への配達も出来ない。

一週間に一度ある「豚解体作業」が唯一の仕事。
客に向かって 「年寄りを働かせて」 と、ぼやくが
(よく言うよ) と腹の中で笑う。


営業中でも 自室にこもってずーっとテレビ。
階下に降りて来ても どっかり座ってテレビを付ける。


そんなにやる事が無いなら、自分の食事位時間を掛けて作ってみれば?
婆さまは 基本、やらないんだし。


まじ、優しくなれない。申し訳ないとは思うけど。









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by nikuya129 | 2017-08-17 06:47

だーかーら。

いつもの事だが、婆さまは自分が作った料理は無くなるまで食卓に出す。
正月料理に始まり、春先には「のらぼう菜、茹でただけ」が、
(今年は残念ながら貰い物のナスが無いので登場しないが ぷ笑)
夏には「チンだけ ナス」
(切って皿に並べて、レンジチン。味付けはオンリー、ざ、ショウガ醤油)が、

そして、同じ味付けで材料もこれまた同じ漬物が
無くなるまで、朝昼晩に登場する。

当然、爺さま意外誰も食べない。
「誰も食べないのか?」と爺さまはアタシに聞くが、
どんなに旨い料理だって、二日も続けば辟易するし、
そもそも味もそっけもない スポンジの様なナスを、食う気にもならない。

店の弁当は、揚げ物以外、ほぼアタシが作っている。
なんでもやっちまうと、婆さまは何もなさらないので
弁当に付ける「煮物」の何品かは、婆さまに担当して貰っている。

弁当の注文は、ほぼ決まった場所(当然食べる人間も同じ)から入るので、
出来るだけ内容を変えるように気を使う。
ただ、突然大量に注文が来たり、反対に全く入らず(はぁ?)となったりするので
用意した材料が余る事も多々ある。

今回もそうだった。
同じ煮物が続いたので、これじゃー客がいやがるだろうと当然チェンジ。
残り物は製作者(婆さま)に処理していただこうと 

「悪いけど、同じモノが続いたからソレ(今回はひじきの煮物)使わないから。
おかずで食べて貰える?」 と言えば

「同じモンばっか、喰えるわけないだろうっ」 と婆さまが叫ぶので 一言。


「だーかーら、同じモン
(客の弁当に)付けられないのッ」



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by nikuya129 | 2017-08-07 13:50