「そうだねって、なんでイエネェのか?」

この時期になると、なじみ客からまとまった数で弁当の依頼が舞い込む。
先日も、内容お任せで20個ほど注文をいただいた。

「半分を焼き肉系で作るから、後の残りはフライで宜しく」

フライ担当の婆さまにそう言うと

「ロースが沢山余ってるから(ちっとも余ってなんかいないんだけどねぇ・・・)
トンカツ弁当で良いか?」 とアタシに言う。

「良いんじゃない? (余ってるんなら)少し厚めにカットしてあげれば?
いつものお客さんだし」と更に言うと、途端に怪訝な顔になった。

実は婆さまのカットするトンカツ用の切り身は、芸術作品の様に薄い。
客には、「100グラム位で切っています」 とか言っているようだが
実際測ってみると、80グラムにも満たない事があるのだ。
アタシはソレを密かに”せんべいカツ”と呼んでいる。

普段なら ココで口を閉ざすのだが チャンス到来ッだと 婆さまに言い放つアタシ。

「あのさぁ、店で売ってるカツ、ちょっと薄くない?
ロースが余り気味なら もぅ少し厚く切っても良いんじゃないの?」

みるみる鬼の形相に変わっていく婆さま。
原価計算やらなんやらを、そのオツムで激しくはじいているのであろう。
もちろん、ギャーギャー騒ぎ始めた。 
後から爺さまに聞けば、「だったらおめぇ(アタシの事)が切れば良いじゃねぇか」とか言ってたらしい。
取集が付かないので

「もぅ良いです、もぅ結構ですから」 と、一言言い放って アタシは終了。
あぁ~ メンドクサッ



すると、傍にいた爺さま。   婆さまに向かって一言。



「なんで、そうだなって言えないんだ?」



良いぞぉ爺さま、グッジョブ。




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by nikuya129 | 2017-03-25 08:06