大晦日。
実は去年の暮、体調を崩して今にも死にそうだったお婆。
しかーし、ゾンビのごとく復活し、無事に新年を迎えられそうだ。
自分よりうーんと若くしてあの世に逝っちまった、そんな人物の葬儀に何度も参列している爺さまも
まだまだあの世からお呼びがかからない。
誰にせよ、一人欠ければ 残された人間の負担が増える自営業。
そんな危なっかしい綱渡りを 今年もなんとか乗り切れそうだ。
「お前たちの店なんだから、どうなっても良い」 と 爺婆は良く口にする。
文字にすると、ものすんごく暖かな言葉に思えるが、
実はそうじゃない。
「アタシらが居なかったら どんなに大変か」 つぅ意味合いなのである。
確かに。
でも、先の事は誰にも分からないし、なるようにしかならない。
今までもそうだったように、どんどん変えていけばいいだけの事。
大型スーパーがじゃんじゃん立ち並ぶ中、小さな肉屋が今でも店を開ける幸せをかみしめる。
ご来店、誠にありがとうございました。
来年も どうぞよろしくお願い申し上げます。
by nikuya129 | 2015-12-31 05:55